【Q&A】今やってること合ってる？

こんにちは、土谷愛です。


著書『適職の地図』の読者様から
こんなご相談が届きました。

苦手なことは克服した方がいいのか、
それともそのままにして、できることを
継続した方がいいのでしょうか？

「苦手だけど一度やってみよう」
と思って始めた業務がありますが、
「やっぱりやらなきゃよかった」
と後悔しています。

（40代・男性）

将来の不安にかられて
英語の勉強を始めました。

でも特に英語を使った仕事を
したいわけでもないので、
勉強しても無駄なんじゃないか
と思っています。

英語の勉強は習慣化できていますが、
続けても意味がないでしょうか？

（30代・男性）

今回のご質問は、

「今やっていることを
続けてもいいかがわからない」

という内容です。

大切なのは「理想の未来」

ご相談への回答の前に
まず最初にお伝えしたいのは、
「挑戦していること自体が素晴らしい！」
ということ。



苦手な業務だけど挑戦してみた。
将来が不安だから、勉強を始めてみた。


質問をくださったお二人は、
自分の将来を良くしたいと思って
挑戦をされていますよね。


それは、とても素晴らしいことなので
自信を持っていただきたいな、と感じます。

ただ、そんな中で、

「今やっていることが、
本当に自分の未来につながっているか？」

と不安な気持ちがあるのだと思います。



では、この不安を解消するためには
どうすればよいでしょうか？

結論から言うと、
この不安を解消する方法は

今のその行動が
「理想の未来」に向かう行動か？
を考えてみること

です。



つまり

自分の「理想の未来」にたどり着くのに
今取り組み始めた「苦手な業務」や
今勉強している「英語」が
必要ならやるし、必要ないならやらない。

と、シンプルに考えてみましょう。

（さらに上級編としては、「理想の未来」に
必要な場合も、優先度が高いかどうか？
を考えるとなおいいですね！）




苦手な業務も英語も、

「今はちょっと辛いけど
この理想の未来のために頑張るんだ」

と思えていれば、
仮にしんどい瞬間があったとしても
「不安」にはならないんですよね。


自分が納得して取り組んでいるからです。



でも
「何のためにやっているんだろう？」
と不安になるなら、

一度整理して、理想の未来から逆算して
考えた方がいいです。




「理想の未来」をしっかり描いて、
そこにたどり着くために必要だからやる、
と納得感を持てるようにしましょう。

すべての経験に価値がある

ただ、1つ覚えておいてほしい
ことがあります。


それは

あなたが今やっていることは
決して無駄ではない

ということです。


もし、今やっていることが
「理想の未来には必要なかったから、
やらない」
という結論になったとき。


「ここまでせっかく頑張ったのに
　もったいない」

「費やした時間や労力がすべて無駄だった」

と思ってしまうかもしれません。
（その気持ちゆえに、ズルズルと
やめることができない人もいます）


そんなときは、
考え方を少し変えてほしいと思います。


「行動したおかげでわかったことがある」
と。

たとえば
苦手な業務に挑戦したからこそ

「ああ、やっぱり私はこれは苦手だ。
この業務をやらない人生を歩みたい」

と気づいたのではないでしょうか？



それに気づいたからこそ、たとえば

「この業務をやらずに昇進する方法は
ないだろうか？」

などと考えられるようになりますよね。


こうして見てみると、
苦手な業務をやったことに
大きな意味があります。

英語の勉強の場合も
英語が直接役に立たなくても、
勉強している過程で

・勉強って楽しいな
・成長することって楽しいな

と感じられたなら、それは他のことにも
活かせます。

理想の未来のために
新しく勉強する必要があるときも、

私は勉強が楽しい

と思えていれば、
勉強に苦手意識を持つことなく、
勉強をスムーズに始められますよね。


もちろん、身につけた英語の知識も、
今すぐじゃなくてもいつか
役に立つことがあるかもしれません。



どうでしょうか？


こうして見てみると、今やっていることは
決して無駄ではないな、と思いませんか？



少し考え方を変えて、
今やっていることの価値に
目を向けてくださいね。

今やっていることを手放すときは…

今日は、

「今やっていることを
続けてもいいかがわからない」

という不安を解消する方法を
お伝えしました。


最後に内容をまとめて振り返りますね。



まず不安を解消するには、
理想の未来を描いて逆算をしましょう。


今やっていることが、
「理想の未来のために必要か」
を考えてみてくださいね。



必要ならば、少し辛くても
頑張ってみましょう。


「理想の未来のためだ」と思えていたら
きっと頑張れると思います。



そして、もし「必要ではない」という
結論になったとしても、

あなたが今やっていることは
決して無駄ではない

ということを忘れないでください。

あなたが頑張ってきたことには
大きな価値がありますし、
その経験自体があなたの強みです。



挑戦したからこそ気づけることも
たくさんあります。



だから、途中でやめることになった
自分を責めるのではなく、

挑戦した自分を
たくさん褒めてくださいね。