【Q&A】「こんな自分には強みがない」と思ってしまうのですが…
こんにちは、土谷愛です。
先日、著書『適職の地図』の読者様から
こんなご相談が届きました。
私はメンタルが弱くて、人から
「何でそんなこともできないの?」と
言われたり、少しでも注意されたりすると、
へこんでしまいます。
そのため、いつも
「自分はダメな人間だ」と思ってしまい、
仕事でもプライベートでも
成果が出るまでやり遂げられずに
途中で諦めてしまいます。
「こんな自分に強みなんてない」
と思っているのですが、
本当に強みを見つけることが出来るのか、
とても不安です。
(20代・男性)
今日は、「自分には強みがありません…」
を解決する方法をお伝えしますね。
でも難しい方法ではありません。
この記事を読んだ後すぐに、
「あれ、もしかして私にも
強みがあるかも…!」
と思っていただけるかと思います。
では、いきますよ!
「自分には強みがない」を解決するためにやる2つのこと
まず結論から言ってしまうと、
「自分には強みがない」を解決する方法は、
「強み」という言葉や
「自分」に対しての”思い込み”を変える
ことです。
この”思い込み”を変えるだけで
「自分には強みがない…」から、
「私にはこんなにたくさん強みが
あるんだ!」へと変化します。
では、自分自身と強みに対する思い込みを
変えるには、どうしたらよいのでしょうか?
今日わたしがお伝えするのは、
「思い込みを変えるためにやるべき
2つのこと」です。
それがこちらの2つ。
➀「強みの定義」を正しく理解する
②自分に対して「自分は強みがない」という思い込みを持っていないかを確認する
どのように実践するかを、
それぞれ詳しく説明しますね。
「強みとはなにか」を正しく理解しよう
まず
➀「強み」の定義を正しく理解する
『適職の地図』で、わたしは「強み」を
「目的を達成するために有利に働く特徴」
と定義しました。
つまり、目的が変われば、
使うべき有利な特徴も変わるということ。
たとえば、あなたがゲームをしている時。
ゲームで色んなタイプの敵が現れた時に、
当たり前に自分が持っている技やアイテムを
使い分けることをしていませんか?
火を吹くモンスターが現れたら、
水や氷を使う技を使ったり。
体力が残り少なくなったら、
体力を回復させるアイテムを
使ったりしますよね。
これを、現実社会でもやってみる。
あなたの目的を達成するために、
有利に働く自分の特徴を
使っていけばいいんです。
転職が目的の場合で考えてみましょう。
営業職から営業職のように、
同じ業種に転職する場合は、
それまでの仕事の経歴が
そのまま強みになります。
営業職の経験があるので、
即戦力として働けるという
強みがありますよね。
営業職からコールセンターのように
違う業種だったとしても、
営業職時代に培った
お客様とのコミュニケーションスキルや、
ビジネスマナーを知っていることなどが
強みとなったりします。
もっと言えば、もしあなたが独身で、
転勤する可能性があっても身軽に動けて
苦にならない場合は、
「独身で、転勤も可能なこと」
が強みになるわけです。
どれも「大きな実績」や
「高度な知識やスキル」
というわけではありませんが、
あなたの強みとして
有利に働いてくれる特徴です。
このように考えてみると、
「私にも強みがありそう」
と思えてきませんか^^
わたしは常々
「誰にでも必ず強みはある」
と言っています。
だって「強みがない」というのは、
ゲームで言えば、使える技やアイテムが
1つもないという状態。
でもみんな、生まれてから今まで
生きてきた時点で
「経験値が0で、できることが何もない」
ということはないはずなんです。
学校に行ったり会社に入ったりして、
何かしら経験していますよね。
そこでできることや、学んだこと、
自分の考え方のクセなどはあるはず。
それを「自分の武器」と捉えられるか、
というのがポイントかな、と思います。
「強みがあるかないか」という目線で
自分を見るのではなく、
「自分はどんな特徴の人間なんだろう」
という意識で特徴を書いていく。
そのように自己分析をすると、
上手くいきますよ!
「強みの定義」については、
『適職の地図』16〜21ページに
詳しく解説していますので、
お持ちの方はぜひ復習してみてくださいね。
強みを見つけられる人と見つけられない人の違い
次に
②自分に対して「自分は強みがない」
という思い込みを持っていないかを確認する
について。
わたしたちは普段、
何らかの思い込みを持って生きています。
わかりやすいように「思い込み」と
表現しましたが、
「事実」は1つでも、
それに対して「どのように解釈するか」は
すべて自分自身で決めている
ということです。
みんな「自分の解釈」を持っていて、
それによって「自分への解釈」も
変わってきます。
たとえば、「あの上司は偉そうだな」
と思っていたら、毎日上司に会うたびに
偉そうな言動が目につき、
苦手意識が強くなることってありませんか?
これは、上司に対する「自分の解釈」が
「偉そう」だからです。
同じように、
「自分はダメなやつだ」
「他人よりも劣等生だ」
と自分に対して自己否定の解釈を
していたら、他人よりもできていない所
ばかりが目についてしまうんですよね。
この状態では、
いくら自己分析ワークをしても
「いや、こんなの他の人はもっと上手に
できるから、私の強みにはならない」
と判断してしまうわけです。
一方、
「自分の価値観や強みを知って
活躍できる人」は、
「自分にも強みがあるはずだ」と、
自分に対してプラスの解釈を持っています。
実は強みを見つけられるかどうかは、
・「自分には強みはない」と思っているか
・「自分にも強みはあるはずだ」と思っているか
この違いだけなんです。
なので、まずは
「自分に対して、
自己否定の解釈が強すぎないか」
をチェックしましょう。
自己否定の解釈が強すぎる場合、
・このまま「自分には強みがない」
と思って生活するか
・新たに「自分にも強みがある」
と思って生活するか
あらためて選び直すことから始めましょう。
もしいきなり大きく変えるのが難しければ、
まずはゆるやかにでも
「自分にも強みってあるかもしれない」
「自分にも強みがあるみたいだ」
くらいでもOK。
いずれにしても、
「自分には何かの強みがある」
という思い込みを持って
明日1日を過ごしてみるだけでも、
いつもと違う気づきがあるでしょう。
たとえば、
「漫画を読んでいて夜更かしをした」
という一つの事実に対して
今までなら
「あ〜社会人としてだめだな私…」と
自己否定していたかもしれません。
でも
「私って寝るのを忘れるほど
漫画が好きなんだ。
とくに魅力的なセリフを
集めるのが好きだなぁ」
と捉えることができれば、
どうなるでしょうか?
・言葉を扱う副業を始めてみたら
楽しそうかも。
・Twitterで毎日、
好きなセリフ集をツイートしてみたら、
誰かに元気を与えられる
アカウントになるかも。
など、
「漫画や言葉が好きな”特徴”の前向きな
活かし方」を考えることが
できるかもしれません。
「漫画を読んで夜更かしするダメな奴」
と思うのも
「寝るのを忘れるほど漫画に
のめり込むほど、自分は漫画(ストーリー・
キャラクター・セリフ・特定のジャンル)が
好き/集中力があるんだ」と思うのも
自分で選べるということです。
このような思い込みを持ち続けるだけで、
自分への見方は大きく変わり、
やがて行動も変わっていくのです。
強みを見つけるために必要なこと
さて、ここまでお話ししてきたように、
強みを見つけるために必要なのは
「思い込み」を変えることです。
今、現時点のあなたも、
たくさんの強みを持っています。
「強みがない」のではなく、
「思い込み」があなたの自分を見る目を
曇らせてしまい、見えていないだけです。
自分を見る目が変われば、
きっと「強みがない」という悩みも
なくなるはず。
今日ご紹介したやること2つ、
①「強みの定義」を正しく理解する
②自分に対して「自分は強みがない」という思い込みを持っていないかを確認する
をぜひ実践してみてくださいね。
ちなみに、今回お話しした
「思い込みの見つけ方や外し方」は、
わたしの3冊目の著書『自分を知る練習』
でも詳しく説明しています。
・自分にどんな「思い込み」があるのか
わからない方
・「思い込み」を外すのが難しい、という方
は、ぜひ『自分を知る練習』も
読んでみてくださいね。
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