今日からできる、「自信」を育てる意外な3ステップ
突然ですが、あなたは
自分に自信がありますか?
こう聞かれて、
「はい!私は自分に自信があります!」
と答えられる人は多くないかもしれません。
実際、日々わたしに届くメールや、
著書の読者様とお話しさせていただくと、
「もっと自分に自信がほしいです」
「どうやったら自分に自信が持てるように
なるでしょうか?」
というお声をお聞きします。
そこで、今日は
「”自信がない”を抜け出す方法」
をお伝えしようと思います。
「自信」とは何か?
結論から言うと、
「自分の”能力”を信じるのではなく
自分の”存在”を信じること」
これができれば、どんな人でも
メキメキと自信が育ち始めます。
そもそも「自信」とは何か?
について、少し考えてみましょう。
ズバリ、自信とは
「自分を信頼できる感覚」
だとわたしは考えています。
「自分を信頼できる感覚」と聞くと、
・私は英語がペラペラに話せる
・私は売上トップの営業マンだ
・私はシェフ顔負けの美味しい料理を作れる
といった、
「何かができる」という能力に対する信頼を
思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし、実はこういった
「能力」に対する信頼だけでなく、
・私っていいヤツだな
・私って約束を大事にするよね
・私って意外と優しいとこあるよね
という
自分の「存在そのもの」への信頼感覚も、
「自信」を構成する要素なのです。
「いるだけで安心できる存在」
という感覚に近いでしょうか。
そして、
自分を信頼できるようになるためには、
「〜〜できる」という
能力に対する信頼だけではなく、
後者の「私って〇〇だよね」のような
存在に対する信頼を育てていく。
これが重要なんです。
と、これだけを聞いても、
「ちょっとピンとこないな…」
と思うかもしれませんね。
では、わかりやすいように、
「他人を信頼するときの状況」に置き換えて
考えてみましょうか。
たとえば、あなたは今、
賃貸で住むマンションを探している
と仮定します。
そこで、
いくつかの不動産屋さんを巡り、
実際に相談してみることに。
どの不動産屋さんでも、
営業マンが対応してくれました。
最初に出会った営業マンAさんは、
業界歴10年のベテランだそう。
・どのエリアに住みたいか
・どれくらいの間取りがいいか
・予算はいくらか
などを伝えると、
ササッとPCを触って希望にあてはまる物件を探し
5件ほどの物件情報を印刷してきて
スムーズに紹介してくれました。
間取り図だけではわからず、
なかなか迷って決められないあなたが
「どの部屋も一度見てみたい」と言うと、
Aさんは
「次のお客様もいるので、今日は2件までにしましょう」
と効率よく内見の準備を始めました。
次の不動産屋さんで出会ったのは、
営業マンBさん。
まだ入って2年目の若手だそうです。
あなたが希望の条件を伝えると、
こんな質問が返ってきました。
・なぜそのエリアが気に入っているのか?
(どんな街が好みなのか)
・なぜその間取りがいいのか?
(実際にどんな暮らし方をしたいのか)
・仕事場はどこで、通勤時間や手段の希望はあるか?
(どんな働き方をしたいのか)
・どんなお店をよく利用するか?
(近くに何があれば満足度が上がるのか)
Bさんは、あなたの価値観や重視する点を
しっかり理解しようと努めていました。
そして数分後、
物件情報を持ってきたBさんは・・・
「●●様、お待たせしました」と
あなたの当初の希望条件通りの物件を
持ってきてくれました。
さらにそれだけではなく、
あなたが知らなかったエリアや
魅力に気づいていなかった間取りの物件など
追加の提案まで添えてくれたのです。
どれも、ヒアリングでわかった
あなたの好みや、理想の暮らし方が
実現できそうな物件ばかりでした。
そして、あなたが内見の希望を伝えると、
「納得いくまでとことん見ましょう!」と
寄り添ってくれました。
さて、営業マンAさんと営業マンBさん。
Aさんは業界歴の長いベテランで
Bさんは若手ですが
あなたはどちらに対して、
より「信頼できる」と感じたでしょうか?
おそらく多くの方は、
「Bさん」と答えるのではないでしょうか。
・・・そして、ここで注目して欲しいのは、
あなたはBさんの「能力」だけを見て
信頼したのか?ということです。
AさんもBさんも、やったことは同じ。
「希望を聞いて、物件を探し、紹介する」
です。
そこに大きな「能力の差」は生まれにくいはず。
ましてAさんの方がベテランで業界歴が長く
不動産に関する知識は豊富かもしれません。
しかし、
おそらくBさんに対しては、
・自分のことを理解してくれる人
・自分のことを大切に扱ってくれる人
・自分の理想を叶えてくれそうな人
という印象を多くの人が抱いたはず。
つまり、
「この人は自分の味方である」と
その「存在」に信頼感を覚えたのです。
ほかにも
物件で気になることがあるときに、
営業マンが大家さんに聞いてくれたり、
条件を交渉してくれたりする姿を見れば、
結果がそこまで安くならなくても、
より「この人は私の味方なんだ」と感じて、
信頼度はさらに深まるでしょう。
「〇日までに連絡します」と言ったら、
ちゃんとその日までに連絡をくれたり。
なかなか物件を決められなくても、
一緒にとことん探してくれたり。
こういったことの積み重ねで、
「信頼」はどんどん増していきますよね。
自分を信頼できるようになる3ステップ
では、話を「自信」に戻しましょう。
先ほど、「自信」とは、
「自分を信頼できる感覚」のことだ
とお伝えしましたね。
ということはつまり、
自分を信頼できるようになりたいのなら
他人を信頼するときと同じ状況を
自分で作ればよいのです。
「自分は自分の味方なんだ」と思える状況を
作り続ける、ということです。
より具体的で実践しやすいように、
「自分を信頼できるようになる3ステップ」
をお伝えしましょう。
その3ステップは次のとおり。
①自分は自分の味方であると理解する
②小さなことでも、自分のためになる
約束をする
③約束を守り、守れた自分を褒める
まずはステップ①で
自分は自分の味方であると理解しましょう。
先ほどの不動産屋の営業マンと同じように、
まずは自分の価値観を知りましょう。
日常生活の中で、
・自分が何を大切に思っているのかを知る
・自分がどんな感情を持っているかを知る
というのが、とても大切です。
たとえば週末、
美容室に髪を切りに行って、
とても変な髪型になってしまったとき。
悲しい気持ちになりませんか?
こういうときはついつい、
「あの美容師マジで最悪!」と怒りの矛先を
他人に向けて終わりがちなのですが、
そこでさらに「自分」にも目を向けて、
「悲しいね。可愛くなりたかったのにね…」
と、ちゃんと自分の気持ちを受け止めて、
理解してあげる。
この一手間があるだけで、
「自分は自分の味方だ」と
実感しやすくなります。
たとえば将来が不安になるときも、
「あ〜不安だ!どうしよう!」と
嘆くだけでなく
「今までやったことがないから不安だよね」
「不安な感情は悪いことじゃないよ」
など、たった一言でも寄り添う言葉が
自分で自分にかけられるかどうか。
こういった日常の積み重ねで、
「自分は自分の味方である」と思えるように
なっていきます。
(営業マンBさんを信頼し始めたときを
思い出してくださいね^^)
さあ、
「自分は自分の味方である」と
少しずつ思えるようになったら、
次のステップ②へ進みましょう。
ステップ②では、
「自分のためにやろうと思ったこと」を
自分と約束します。
これは、大それたことではなく、
どんなに小さなことでもOK。
コーヒーが大好きで、
喫茶店で美味しいコーヒーを飲みたいな
と思ったなら、
「喫茶店で美味しいコーヒーを飲む」
と自分と約束します。
※ここで注意すべきは、
「自分のため」の約束であること。
「上司にやれと言われたタスクを
朝イチでやる」などの約束では、
「自分のためにやった感覚」が薄いので、
効果もイマイチです。
自分の心が「〜〜したい」
「〜〜だったらな」と思えたことを
約束するようにしましょう。
そして最後にステップ③。
いよいよ自分との約束を守り、実行します。
そして、実行できた自分を褒めましょう。
たとえば
「今日、喫茶店で美味しいコーヒーを飲む」
と決めたら、必ず今日実行します。
実際に喫茶店で
美味しいコーヒーを飲めたら、
「美味しいコーヒーを飲んで、
自分を幸せにした私はえらい!」
と自分を褒めましょう。
②と③を繰り返していくことで、
どんどん自分を信頼できるようになります。
・自分との約束を守ってくれる
・自分の感情をわかってくれる
・自分を幸せにしてくれる
・どんなときも自分の味方でいてくれる
そんな自分なら、信頼できますよね。
「自信」の土台の作り方
今日のお話をまとめると、
必ずしも、何かすごいことができるから、
自分に自信がつくわけではありません。
小さなことでも、
【自分のために】やろうと決めたことを
実行することを繰り返していくうちに、
「自分の判断や行動は、自分を幸せにする」
と自信が持てるようになります。
自分に自信が持てないときほど、
「すごいことを成し遂げなくては…」と
考えるのではなく、
日々の生活の中で
「自分の気持ちの理解」
「自分のための約束」
「自分との約束を守る」
この3つを積み重ねていきましょう。
きっと少しずつ自分を信頼できるように
なり、自信が持てるようになりますよ。
今日お話ししたことは、
「自信」の土台となる大事な部分です。
ここからさらに仕事で成果を出したり、
実績ができたりしたときに、
この土台の上に
「能力」に対する信頼が積み重なって、
さらなる自信になっていきます。
土台がしっかりしていれば、
あなたの自信は簡単に崩れません。
一つずつ積み上げていきましょう!
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