もしコンプレックスがあるなら、売れる起業家になるチャンスかもしれない。
こんにちは。土谷愛です。
今日は、「コンプレックスを自虐ネタにできる人は、売れる起業家になれそうだな」と思った話について書こうと思います。
最近、周りで売れてる起業家や
世の中のヒット商品を見ていて、
ふとそう思ったんですよね。
自虐とはつまり、コンプレックスを強みに変えることだ。
結論から言うと、
「コンプレックスを自虐ネタにして人を笑わせられる人」って、
ビジネスする上でめちゃくちゃ強いなと。
なぜなら、弱み(に見えること)をサクッと強みに変えられる思考の持ち主だ。ってことだから。
言い換えれば、
自虐ネタで笑わせる人
=弱みを強みに変換できる人
=自分のことをきわめて客観視できる人。
ってこと。
で、この「客観視」ってのが、ビジネス的にめちゃくちゃ大事な視点だと思うのでくわしく書いていく。
フジモンの「顔デカイねん!」の価値
まず、わかりやすく言うと、
自虐ネタの面白いお笑い芸人さんを想像してみて欲しい。
(1分くらいの動画なので音出せる人は見てください)
例えば、フジモンの「顔デカイねん!」とか。
「あれ?会場狭くない?」
→フジモン「いや俺の顔がデカイねん!」
ってやつね。笑
正直めちゃくちゃ爆笑!!!ってわけではないんだけど、
こーいう自虐ネタがうまい芸人さんを見ると、どこかくすっと笑えるし、ちょっと元気が出たり。
一見すれば「顔でかい」「足短い」みたいな弱みを、あえて誰でも笑える形に加工して、自虐ネタにする。
結果、「笑い」って価値が生まれてる。
これってすごい価値の転換だなあと。
わたしは、これって
芸人さんの真骨頂のひとつな気がしている。
つまり、
弱みを転換して価値を生む。
これのプロだってこと。
で、実はこれって、ビジネスで売れるにも大事な視点だったりする。
ヒット商品も、 売れてる起業家も、 意外と”自虐”してるじゃん。と気づく。
世の中のヒット商品を見ても、
弱みをうまいこと強みに変えてる事例は
実はたっくさんある。
例えば、無印良品。
知ってます?これ。
無印良品に行くと、だいたい結構な面の棚にバババーーっと並べてあるお菓子。色んな味あるやつ。
これは「不揃いバウム」っていう
ロングセラー商品なんだけど、
その特徴は商品名の通り「不揃い」なこと。
このバウムクーヘンって、
「焼きムラや凸凹、変形など、おいしさに関係なくはじかれていたものも活かしました。」
って書いてある通り、
元々はメーカーが「規格外」として捨てちゃってたけど、味は一緒でおいしい。これって超もったいないよね。
ってことで、
あえて「不揃い」と名前を付けて売ったもの。
なんと、弱みをまんま商品名にしている。笑
これって、芸人さんで言えば「自分のコンプレックスを自虐してる」って状態と同じなんだよね。
けど、わたしたち消費者からすれば
多少の形の違いなんて全然OKだから、
味がおいしいなら買うよね。って話で。
しかも、無印側からしたら、元々はゴミだったものを仕入れるわけだから、規格”内”の商品よりも安く仕入れられる。
・・・結果、その品質と、それに対する価格の安さが口コミで広がって、ロングセラーになった。
っていうね。
「規格外」っていう弱みを、
「同じ品質」「でも価格が安い」って強みに。
まさに弱みを強みに、あざやかに転換した事例だなーと思う。
次は、最近会った自虐のうまい起業家さんの話をしてみる。
ファンが増える人ってこういう人だよなーと思った例。
弱みを強みにできると、メンタルも楽。ファンも増えたり。
無印良品の「不揃いバウム」みたく
弱みが直接の商品にならない場合でも、
この考え方は大事。
なぜなら、「弱みを強みにできる人」は、メンタルがずいぶん楽になり、ビジネスを長く続けられるから。
さらに弱みを他人に見せられる人は、
知らぬ間に自分のファンも増えたり。
これってビジネスする上で、
意外とバカにできないメリットだなあと思う。
例えば、最近お会いした起業家の大先輩がいるんだけど、彼は「自分はネガティブな性格だ」とおっしゃってた。
彼のネガティブエピソードを聞いてたら、
自分のことを「俺って本当に悩み製造マシンなんだわw」と言っていて。
そのネーミングのユーモアにくすっとしつつ、同時に、
あーすごいなあ。と思った。
例えば想像してみて欲しいんだけど、
「俺ってさーネガティブなんだよね、、、」
と重たい空気で言われるのと、
「俺って悩み製造マシンなんだよね。この前も●●のときに、気づいたら勝手に●●って悩み製造してて、ホント困るよねこの性格w」
と明るく言われるのでは、
同じことを言っていても受け取り方がだいぶ違ってくる。
前者は、
正直なんと返すべきか言葉選びに困るけど、
に対して後者は、
笑ったりツッコんだりできる。
自分のネガティブを客観視した上で、
それを面白くわかりやすく伝えるために、
「悩み製造マシン」ってあだ名をつける。
これはまさに、弱みを加工して価値に変えるのと同じだなあ。と思った。
自分のメンタルも楽だし、
人に笑いや希望も提供できる。
こうやって弱みをさらけ出してくれる人って、
親近感があって、
完璧な人よりかえってファンが増えたりもするし。
ごく一瞬の会話だったんだけど、
こういう人って、
すごく自分を客観視できてるんだろうな。
と勉強になった瞬間。
コピーライティングの力って大きいなあとも。
でも考えてみれば、
わたしだってまったく同じで。
「うまく喋れないこと(ゆえに話聞くのが得意なこと)」が
営業マンとして逆に強みになるなんて、
昔は夢にも思わなかったから。
まして今や、
独立してそれが仕事にできるなんて。
どんな弱みからでも価値は生まれるんだなあ。
ってしみじみ思う。
客観的に考えられる人が、ものを売れる人になる。
まとめると、
客観的にものごとを考えられると
なんでも売れる形に加工できる。
ってこと。
自分を商品にするとき、
何かの商品を作るとき、
「これは弱みかも知れない!?」
「わたしって強みがないかも知れない、、、」
と思ったとしても、
「じゃあどう加工したら人に笑ってもらえるのか」
「どうしたら誰かにとって価値になるのか」
って思考できる。
こんなの、思考ひとつで、
無限に武器が増えて増えて仕方ないよね。
っていう。
フジモンの「顔でかいからや!」も、
起業家の先輩の「俺=悩み製造マシン」も。
その一言に客観的思考が詰まってる。
だから、
コンプレックスがある人って、考え方次第で「売れる起業家」になれる確率がかなり高いんじゃないかな。
と個人的には思う。
・・・この話にちなんで、
最後に、ちょっと面白い名言を紹介。
髪の毛が後退しているのではない。
— 孫正義 (@masason) January 8, 2013
私が前進しているのである。
RT @kingfisher0423: 髪の毛の後退度がハゲしい。
いやー。これはすごい。しびれる。笑
なんていうか結論、
ひとりで自虐ネタを言えるようになったら、
ビジネスでの成功もきっと近いんだろうな。
てかビジネスだけじゃなく、
客観的思考って人生をずいぶん楽にしてくれるスキルだと思う。
だって、
自分にちょっと嫌なとこがあっても、
コンプレックスがあっても、
「おお、今日もまた悩み製造してる自分w」
「今日もまた一歩前進できてる(後退はしてない)」
って部屋で独り言つぶやけるだけで、
なんかちょっと笑えてくるし。
たったこれだけで悩みもだいぶ減る。
ずっと生きやすくなるよね。
そんな最近の話でした。おしまい。
ちなみに、わたしのコンプレックスが強みに変わったときの話はこれ。意外にも共感してくれる人がかなり多い記事です。
→「無意識に人を観察するクセ」がコンプレックスだった私は、生きてるだけでしんどかった。
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